『今回は負けヒロインが多すぎる!』作品紹介
ジャンル: 青春、ラブコメ
著者: 雨森たきび
イラスト: いみぎむる
出版: 小学館ガガガ文庫
刊行開始: 2021年7月
巻数: 既刊6巻(2023年12月現在)
アニメ化: 2024年7月より放送開始
舞台: 愛知県豊橋市
あらすじ
主人公・温水和彦は普通の高校生。しかし、クラスの人気女子・八奈見杏菜が失恋する場面に遭遇したことで、彼の生活は一変する。彼が関わることになるのは、いわゆる”負けヒロイン”たち。物語は、和彦の周囲に集まる負けヒロインたちの視点で描かれ、彼女たちが抱える感情や成長が物語の主軸となって展開されていく。
主な登場人物
- 温水和彦: 高校1年生の主人公。クラスメイトや妹との関わりを通じて、負けヒロインたちの複雑な感情を目撃していく。
- 八奈見杏菜: クラスメイトで負けヒロインの一人。恋愛に敗れた彼女の苦悩が物語の始まりとなる。
- 焼塩檸檬: 陸上部のエースで、もう一人の負けヒロイン。勝負だけでなく恋愛でも一歩引いた立場に。
- 小鞠知花: 文芸部に所属する負けヒロイン。知的でおっとりとした雰囲気を持つが、恋愛では上手くいかないことが多い。
- 温水佳樹: 和彦の妹で生徒会に所属。和彦にとって家族としての支えでもある。
制作背景とテーマ
著者である雨森たきびは、「負けヒロイン」という特異なテーマに焦点を当て、様々なタイプのヒロインたちの感情や物語を描いています。ラブコメ要素があるものの、物語の主軸は恋愛そのものではなく、むしろその過程で傷つく”負けヒロイン”たちの視点に重点が置かれています。物語の舞台は愛知県豊橋市で、リアリティを感じさせる日常が描かれています。
受賞歴と評価
『今回は負けヒロインが多すぎる!』は、小学館ライトノベル大賞ガガガ賞を受賞し、さらに2021年のラノベニュースオンラインアワードで4部門に選出されるなど、高評価を受けています。また、「次にくるライトノベル大賞2021」総合部門14位、「このライトノベルがすごい!2022」総合新作部門11位にランクインしています。
メディアミックス
本作はすでにいたちによるコミカライズが進行中で、マンガワンや裏サンデーで連載されています。また、2024年7月よりA-1 Pictures制作によるアニメ化も決定しており、さらなるメディア展開が期待されています。エンディングテーマでは、ヒロインたちがカバーする楽曲も話題になりそうです。
『今回は負けヒロインが多すぎる!』は、独特のテーマ設定と心情描写でラブコメファンに新しい視点を提供しており、今後も注目の一作です!ほんとにおすすめの一作なのでぜひ見てみてください!
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